詩と眞實

熊本の総合文芸誌「詩と眞實」は1948年(昭和23年)に創刊された日本で最も歴史のある月刊文芸誌です。才気あふれる同人たちが、詩・小説・随筆などを寄せています。現在、熊本市上通りの長崎書店にて販売中。2024年の6月号で900号を迎えます。同人は随時募集しており、出身地・居住地は問いません。詳しくは加入案内をご覧ください。

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過去の同人には
福島次郎も

過去には、三島由紀夫とも親交のあった熊本市出身の小説家、福島次郎氏(1930年~2006年)が同誌で健筆を振るいました。1996年、詩と眞實2月号に発表した「バスタオル」は、第115回芥川賞の候補となり、熊本が誇る文豪の一人として名を馳せています。

そのほかにも、1955年「箱」で直木賞候補となった谷崎照久、1982年「機雷」で直木賞を受賞した光岡明、「風葬」などで3度の芥川賞候補になった坂口䙥子なども輩出しています。

近年では、吉田真枝の小説「無灯火」が文學界上半期の優秀作を受賞しました。さらに、あびる諒の小説は熊日文学賞候補ならびに奨励賞を受賞しており、今最も注目されている同人です。

撮影:出川光

現代詩の先鋭
平川綾真智氏も所属

2000年以降のweb上の詩の潮流をリードする詩人、平川綾真智氏も過去に同誌で詩「9月は」「しんじつ君日和」などを発表し、熊本はもちろん、全国で高い評価を受けました。現在は、文芸誌での詩や研究論考発表などの活躍に加えて、書評や野外フェスへの出演、国際芸術祭での朗読、3D空間での個展開催やラジオでの詩人紹介コーナー担当など、常識に捉われない活動を精力的に続けています。

また、洗練された美しい詩言語で読者の心を揺さぶる詩人・甲斐ゆみこも、熊本の詩人界を牽引する一人として同誌で活躍しています。武田麻未(麻田あつき)や深町秋乃などの若手も、詩と眞實で多数の詩を発表し高い評価を得ました。

詩と眞實には、多数の有名作家を輩出してきた歴史があります。熊本の文学のみならず、日本文学の発展に寄与し、さらに若手の育成にも貢献してきました。

毎月最終土曜に
合評会を開催

詩と眞實では毎月最終土曜日の午後3時から、熊本市新町の料亭「松葉」にて合評会を開催しています。毎回、忌憚なく意見を交わし、創作意欲に刺激を与えている場です。同人のみなさまは、どうぞお気軽にご参加ください。

地域に関するさまざまなテーマを掘り下げるとともに、歴史や文化、伝統を伝えることができるのも地元誌ならでは。詩と眞實は熊本の特色や魅力を紹介し、地域の人々をつなげる文芸誌としても流布しています。

詩と眞實の長年にわたる活動は、地域内外からも高い評価を受けています。これからも地域振興に果たす役割は、ますます大きくなることが期待されています。

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編集/発行人:今村有成
住所:熊本市南区出仲間4丁目14-1
電話:096-378-0137
印刷:株式会社トライ 熊本オフィス
(kumamoto@try-p.net)

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